ユーロ圏諸国、ギリシャ支援決定先送り 緊縮策実行の保証要求

2012.2.10 09:39

9日、ブリュッセルで開いたユーロ圏の緊急財務相会合で言葉を交わすユンケル常任議長(左)と国際通貨基金のラガルド専務理事(AP)

9日、ブリュッセルで開いたユーロ圏の緊急財務相会合で言葉を交わすユンケル常任議長(左)と国際通貨基金のラガルド専務理事(AP)【拡大】

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【ベルリン=宮下日出男】 欧州連合(EU)の単一通貨ユーロ圏17カ国は9日、緊急財務相会合を開き、財政危機に陥ったギリシャに対する1300億ユーロ(約13兆4000億円)の第2次支援策実施の条件として、財政緊縮策の議会承認など新たに3条件を要求し、来週に支援決定を持ち越した。

 条件が満たされた場合、15日に再度、財務相会合を開き、支援策実施について協議するとしている。

 会合では、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)などによる支援を受けるため、ギリシャが会合直前にまとめた緊縮策を精査した。緊縮策には2012年の歳出の国内総生産(GDP)比1・5%削減や最低賃金の22%引き下げ、公務員1万5000人の削減などが盛り込まれている。

 ユンケル常任議長は会合後の記者会見で、ギリシャ政府と与党間の合意を「重要な進展」と評する一方、「決定するために必要なすべての要素が出たわけではなかった」と述べ、ギリシャ側の対応は支援を決定するには不十分と指摘した。

 支援決定に必要な条件として挙げられたのは、(1)12日の同国議会での緊縮策承認(2)2012年予算での3億ユーロ超の追加歳出削減(3)連立与党による緊縮策実施の確約-の3点。条件を加わえたのは、現政権が緊縮策を確約しても、4月に見込まれる総選挙後に発足する政権が実行するか、強い懸念があるためで、ユンケル常任議長は「次の政権も緊縮策を円滑に実行することを保証するために重要だ」とし、条件の意義を強調した。

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